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2016年08月23日[山口]

宇部の魚料理専門店の「フグ皮ギョーザ」が話題に 隣のギョーザ店に触発され考案

宇部の魚料理専門店の「フグ皮ギョーザ」が話題に 隣のギョーザ店に触発され考案

 宇部・琴芝の魚料理専門店「魚彩 一心」(宇部市東琴芝1、TEL 0836-31-2343)が提供する「フグ皮ギョーザ」が話題を呼んでいる。

 みじん切りしたフグの皮をゼリー状にしてギョーザの皮で包んだ「コラーゲンたっぷり」の同メニュー。和風ダシで味付けし、もみじおろしとポン酢を添えて提供。さっぱりとした味わいだという。価格は600円。

 6月から提供を始めたところ、フグをギョーザにする発想が話題を呼び、じわりと口コミやSNSで話題を呼んでいる。

 同メニューについて、店主の奥野千代子さんは「きっかけは隣にギョーザ専門店がオープンし、その行列にギョーザの人気ぶりを感じたこと。『じゃあ当店でもギョーザを出してみよう』と触発された(笑)。当店ではフグを提供するため、副産物の皮を使って試行錯誤して完成させた」と話す。

 ギョーザメニューのシリーズとして、しょうゆベースのマグロミンチを包んだ「マグロミンチギョーザ」(400円)も開発。ネギ、ニンジン、ゴボウ、ショウガを入れ、マグロの肉感が感じられるフグギョーザと異なる味わいに仕上げた。

 利用客の反応について「シェアをして食べる方も多く、共に評判は上々。人気なのはフグのギョーザ」と奥野さん。

 11月15日には4周年を迎える同店。今夏は、「来店客を飽きさせないように」とウニを一瓶使ったパスタなど、独創的な新メニューの考案にも積極的に取り組んできた。

 奥野さんは現在71歳。「まだまだパワフルに頑張りたい。お客さまの笑顔と満足をいつも念頭にしている。今後も、おふくろの味を食べに来るように親しんでもらえる店にしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時〜14時、18時〜21時(ラストオーダー)。日曜、祝日定休。

(山口宇部経済新聞)

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