トレンドメニューに戻る
SNSを活用したお客様活性化の現場

 今、“ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)”という言葉が当たり前のように使われている。生活者、飲食店、そして外食企業…いろいろな分野、様々な場面で“ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)”は生活者とお店・企業の壁を取り払い、双方を強く結びつけ、つながりを生み出している。そこで今回、SNS事業に力を入れている“株式会社ぐるなび”の取組みと、ぐるなびの加盟店であり、TwitterやFacebookを活用して商売繁盛に成功している地鶏料理専門居酒屋“ひごの屋”を取材。どのようにSNSを活用してお客様の活性化を行っているのか、お話をうかがった。

株式会社 ぐるなび

集客アップ! Twitter講座

喜山荘一氏
喜山荘一氏
 2009年12月から始まった、ぐるなびのSNSの取組み。2010年にぐるなび大学で“Twitter講座”を開講し、時代に適合したお客様へのサービスを開始した。この“Twitter講座”は、ぐるなびの加盟飲食店向けセミナー内で、Twitterの基礎的な使い方や効果的な活用方法をレクチャーし、実際に集客につなげている飲食店の成功事例なども共有する講座である。

 「スマートフォンが出てきてから、ネットは変わりましたね」こう語るのは、“Twitter講座”を立ち上げた喜山荘一氏(企画開発本部EC事業推進部門部門付)。「『なにをツイート(つぶやく)すればいいのかわからない』という方がたくさんいますね(笑)。簡単なんです。営業時間や挨拶から始まって、お得なネタをつぶやけばいい。“雨の日来てくれたらビール一杯進呈”とかね。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)でのやり取りが当たり前になっている今、その機能を使ってお店側がつぶやくとお客様は興味を持ちます。自分の想いをつぶやいて、お客様と会話をするんです。お客様からの返信に対しても、営業には持っていかずにおしゃべりをすることが大切。コミュニケーション上手な人や、接客上手な人がツイートすると更に良いですね」喜山氏はこう語る。

 ぐるなび加盟店が“Twitter”を使ってリアルタイムに発信する“ツイート”を、ぐるなびの店舗ページに表示させることができる。ぐるなびのサイトを見るお客様も、夫々の店舗の“ツイート”を“フォロー”することができ、飲食店とお客様が直接コミュニケーションをとることが可能になる。

※「ぐるなび大学」では、集客のためのデータベースを基に、飲食店の販促に必要なノウハウを提供している。テーマを絞り込んだセミナーや外部講師を招いてのセミナーを数多く開催。「ぐるなび大学」飲食店の販売促進ノウハウご提供セミナー!→ http://daigaku.gnavi.co.jp/

お客様と深い関係性が築けるSNS

Twitter講座の様子
Twitter講座の様子
 “Twitter講座”の参加者について、喜山氏は「問題意識を持っている飲食店の方々が多くいらっしゃいますね。居酒屋さんが多数かな?今は“Twitter”をはじめ、“mixi”や“Facebook”、“google+”が日本にもどんどん浸透しています。我々は、飲食店の繁盛のためのツールやサポートを提供して助けたい。継続して助けていきたいのです」と語る。

 今後更にSNSは外食企業、飲食店にとって最大の武器となっていくのではないだろうか。お客様と直接的なコミュニケーションが可能なSNSの機能は、双方向のやり取りによって深い関係が築けるだけではなく、そのお店を知らない人にも情報を発信することができ、ファンが幅広く集まってくる。「ソーシャルネットワーキングを活用した“新しい外食の世界”が生まれつつあると思います」喜山氏はこう語る。

株式会社ぐるなび:http://www.gnavi.co.jp/company/

地鶏料理専門居酒屋 ひごの屋

 表参道駅から徒歩3分、交差点の真ん中に位置する“地鶏料理専門居酒屋ひごの屋 青山本店”。創業43年になる“ひごの屋”は現在3店舗展開しており、青山本店の他に、表参道店・外苑前店がある。2009年11月からTwitterを活用し、SNSの活用によってお客様とのつながりを生み出している。





飲食店同士のつながりが誕生!

長谷場大亮氏
長谷場大亮氏
 「SNSは、お客様とコミュニケーションを取ることが出来る最大の武器ですね。リアルタイムで、大勢の方と双方向のやり取りができる。ネットの活用が当たり前になってきた今の時代だからこそ、ソーシャルネットワーキングを活用し、お客様を捉まえてつなぎとめる。飲食店が昔から望んでいたことが、実現したのだと思っています」こう語るのは、ひごの屋取締役副社長の長谷場大亮氏。

 “Twitter”、“mixi”、“Facebook”、“google+”などのSNSは、お客様と直接的なコミュニケーションが取れるため、距離が縮まり本当の意味でのファンが増える。お店のサポーターとなるお客様をキャッチすることが出来るのだ。

 また長谷場氏は、「2009年11月からTwitterを始めました。そして2010年3月から本気で使い始め、Twitterのセミナーや講習会にたくさん行きました。そこで気づいたことが、フォロワーを増やすことだけが良いことではないということ。たとえフォロワーの数が少なくとも、その人たち1人1人と少しでも関係を築いて、深まっていくことが大切。昔は手紙でやり取りしていたものが、今はネットになっただけのことだと思うのです」と語る。

 飲食店とお客様の関係では、手紙でのやり取りはなかなか難しいが、ネット上では簡単につながることができ、より深く、より密接な関係を作り上げることが可能となる。

 「集客ツールだけが、SNSの価値ではないんですよね。本当に大切だと思うのは、双方向のやり取りによってお客様と仲良くなれること。もちろん、このお店にきたい!と思わせるような仕掛けもします。仕込みのときなどに料理の写真を撮って、一緒にツイートするとか。だけど、『疲れた~』なんてツイートもしちゃいますよ(笑)。その方が人間くさくて、面白くないですか?お客様との距離が縮まれば、お店の味方になってくれると思うのです」と、笑いながら話す長谷場氏。

 長谷場氏の魅力ある「人間くさい」ツイートが、“ひごの屋”を身近な存在に感じさせ、お客様の心をグッと掴むのだ。深い関係を楽しく簡単に取ることが出来るSNS。隣の人としゃべる感覚でツイートをするだけで、本当の“お客様”という味方を作ることができる。



飲食店同士のつながりが誕生!

 株式会社ぐるなびの喜山氏ともSNSを通じて知り合ったという長谷場氏は、「SNSを活用し始めて、初めてお店同士のつながりが生まれました。お客様との関係構築以外にも、仲間作りも出来る。情報交換をし合って、お互いのお店をお客様に勧め合って…。TwitterでもFacebookでも、ブレストしたり助け合ったり、飲食店仲間で高めあっていけるのも、SNSの魅力の1つだと思います」と語る。

 ソーシャルネットワーキングは、これからますます私たちの生活に無くてはならない存在となるだろう。双方向のやり取りをリアルタイムで取ることができるSNSを是非活用してみていただきたい。接客を得意とする飲食店には、強い味方になるに違いない。お客様との深いつながりを生み出し、飲食店、外食企業の可能性を広げるSNS。取り入れてみてはいかがだろうか?


パスタ ~ガラスの靴を響かせて~ あさりと蛤・菜の花のクリームスパゲティ ポワソン ~美しきシンデレラ舞踏会の魔法~ サワラのソテー プロヴァンス風春キャベツのエチュベ添え
SNSのやりとりで、お客様からメニュー表の作り方を教わった メニューにはTwitter、facebook、skypeの広告
ぐるなび - ひごの屋 青山本店:http://r.gnavi.co.jp/g632500/
twitterアカウント: @higonoya
face book page:http://facebook.com/HigonoyaFan
ひごの屋 青山本店
〒107-0061 東京都港区北青山3-12-7 ワーカプリース青山2F
ページTOPへ戻る
トレンドレポートメニューに戻る