
カタネベーカリー/カタネカフェ
住 所: 東京都渋谷区西原1-7-5
電 話: 03-3466-9834
営業時間: 7:30~18:00
定休日: 月曜日、第1、3、5日曜日
代々木上原の駅からのんびり歩いて10分ほどの住宅街に、カタネベーカリーはある。
お店に入るとまず目に飛び込んでくるのは、ガラスケースの中に並べられたおいしそうなデニッシュ系のパンたち。少し視線をずらせば、木箱に立てかけられたハード系のパンや焼き菓子が目に入り、種類豊富でおいしそうなパンたちに、思わず目移りしてしまう。
地下にはカフェも併設されており、多くのお客様がのんびりとおいしいパンとフランス家庭料理風のお食事を楽しんでいた。

お店をオープンした9年前から販売し続けているバインミーは、お店の人気商品。
カタネベーカリーの片根氏は、バインミーを出そう!と決めて販売し始めたのではなく、家族で普段から食べていたものを、自然な形でお店に並べたのだそう。
「バインミーの魅力は、普通のサンドイッチより多くの野菜を食べられるところ。普通のバゲットサンドだと、ハムとチーズのみのシンプルなものが多いですが、バインミーにすると本当にたくさんの野菜をはさむことができますね。あとは、意外に思える食材にでも合ってしまうところですね。お店では2種類しか出してないのですけれど(笑)。パン版の手巻き寿司といったところでしょうか。3ヶ月に1回程度カフェでバインミー定食を出していますが、楽しみにされているお客様は多いですね。自分で具材を選んで、はさんで、食べるという形を楽しんでくださっています。」片根氏は、バインミーの魅力をこう語る。

カタネベーカリーのバインミーはツナと豚肉の2種類。
ツナはベトナム料理初心者の方でも食べられるようにと、クセのないシンプルな味付けになっている。豚肉はパクチーなどの香草を使った本格的な味付け。片根氏が、「どんな人にも愛される味を」と選んだ結果生まれたこの2品。香草やそれぞれの具材が主張しすぎることがなく、パンのおいしさもしっかりと感じられるやさしい味わいで、多くのお客様がとりこになってしまうのもうなずける。どちらも具がたっぷりでボリューム満点にもかかわらず、価格は380円とお手ごろ。パンに水がしみないようにバターとレタスの間にベーコンを挟んだり、クリームチーズをたっぷり塗ったりと、細かなところまでお客様への心配りがされている。
「本当は、とにかくできたてを召し上がっていただきたいんです。豚肉が温かくて、きゅうりは冷たくて、一番おいしい状態なんですよね。でも、そうできないお客様もいらっしゃいますので。少しでも長く、おいしい状態で召し上がっていただけるように気をつけています。でもやっぱり、一刻も早く食べてほしいですね(笑)」
そんな片根氏のバインミーへのこだわりは、「バランスのよさ」。
「パンも手作りで、具材も手作り。どちらもこだわって、本当においしいと思えるものを使っています。このパンと具材のおいしさのバランスのよさは、負けないかなと思います。」

バインミーの種類を増やさないのか伺ったところ、「新しいメニューを考え付いても、一つひとつのパンのファンになってくださっているお客様の顔が浮かぶと、どのアイテムも削れなくて(笑)」とおっしゃる片根氏。お店にはたくさんのアイテムが並び、お客様が楽しそうに商品を選んでいる。一人ひとりのお客様を大切にし、「あなたの街のパン屋さん」であり続けるカタネベーカリー。これからもおいしいパンとバインミーで多くのお客様を笑顔にしてくれるに違いない。
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