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大人気!ベーグル専門店に注目

一大ブームとなって以来、日常食として定着しつつあるベーグル。その人気は収まることなく、ますます過熱し続けている。
専門店が続々と登場しているだけでなく、ついに大手製パンメーカーもベーグルに力を入れ出した。ますます生活に身近になっていくことが予想されるベーグル。人々を魅了してやまない、その魅力をレポートしたい。
ベーグルブームの生みの親 BAGEL&BAGEL
京都世田谷区玉川2-21-1 オークモール106 Tel. 03-5797-9403
営業時間: 平日8:00~21:00 土日祝10:00~20:00

BAGEL&BAGEL二子玉川ライズ店
BAGEL&BAGEL二子玉川ライズ店
魅力的なアイテムがところ狭しと並ぶ店内
魅力的なアイテムがところ狭しと並ぶ店内
ボリュームたっぷりの熟成ハムとバジルソースのベーグルサンド
ボリュームたっぷりの熟成ハムとバジルソースのベーグルサンド
 東京・世田谷の二子玉川ライズ・オークモールの中に店を構えるBAGEL&BAGEL二子玉川店。店内にはカフェスペースも併設され、お客様がベーグルを楽しんでいる。販売スペース、キッチンスペース、カフェスペースを合わせて16坪ほどであながら、1日に250名以上のお客様が訪れ、800個以上のベーグルが売れる繁盛店だ。

● こだわりのベーグルで、お客様に選ぶ楽しさを
 BAGEL&BAGELでは現在13種類のベーグルと、1種類の季節限定ベーグルを販売している。人気トップ3は小麦本来のうまみがしっかりと感じられる「プレーン」、大粒のブルーベリーがごろごろ入った「ブルーベリー1.5」、そして、トーストするとチョコがとろけて絶品の「ココア&リッチチョコ」。サンドイッチでは「アボカド&シュリンプ」と「熟成生ハムとバジルソース」が特に女性に人気だという。

 「女性のお客様には、ここ数年、アボカド&シュリンプが1番人気でした。アボカド&シュリンプ好きのお客様に今日はどっちにしようと楽しく悩んでもらえる商品を提供したくて、“熟成生ハムとバジルソース”を発売したんです。」ベーグルサンドの開発担当者は語る。「ベーグルサンドは基本は商品開発に任せてもらってますが社長自らが試食をし、味には徹底的にこだわっています」

 1997年に1号店をオープンし、現在国内で70以上の店舗を展開、ホールセールにも積極的に取り組んでいるBAGEL&BAGEL。創立以来約15年間、業界トップを走り続ける、DREAMCORPORATION社長林浩喜氏にお話を伺った。

● 「日本のベーグル」で市場開拓
特に人気の高い冬季期限定商品「キャラメルパンプキン」
特に人気の高い冬季期限定商品
「キャラメルパンプキン」
 ベーグルとの出会いは、林社長がNYに出張していた頃、「もうNYの味に飽き飽きしてきた頃でした。先輩に誘われサーモンのベーグルサンドを食べたときには感動しましたね。こんなにおいしい、こんなに繊細な食べ物がNYにもあったのかと」
 日本に戻り、起業しようとしたまさに15年前、当初は、「あんな固い食べ物が日本人に好まれるはずがない」と断言され、誰にも相手にされなかったという。しかし、そこで諦めることはなかった。むしろチャンスだと感じた、と林社長は語る。「誰もやらないことって面白いと思いませんか?本場そのままのベーグルが受け入れられないならば、固すぎない、『日本のベーグル』を作ればいい。そう思いました」

「林 浩喜」社長。社名の「DREAM CORPORATION」には、社員が夢をかなえられる場でありたいという林社長の思いがこめられている
「林 浩喜」社長。社名の「DREAM CORPORATION」には、社員が夢をかなえられる場でありたいという林社長の思いがこめられている
● 純粋に、おいしいものを
 日本人好みの食感とこだわりぬかれたフレーバーでファンを増やし続けるBAGEL&BAGEL。その味を決めるのは他でもない林社長自身。
 林社長のおいしさへのこだわりには妥協がない。いくつも試作を焼いては、一つ一つ味を確かめ、原材料を選定していく。気になるものがあればわざわざ農園まで出向き、その味を自分の舌でチェックし、生産者と会話をする。原価計算ありきでなく、純粋に、真剣に「おいしいの」を追求する姿勢が、多くの人を魅了してやまないBAGEL&BAGELの味を生み出しているのである。

● 夢に向かって、戦いを乗り越えていく
 林社長は、今後ベーグルは新たな戦いの時期に入るとにらんでいる。「ベーグルの市場はある程度の規模になりました。今後は大手企業も市場に参入してくる。新たな戦いの時期だと感じています。でも、せっかく惚れ込んだ商品ですから。その戦いは受けて立とうと思います」
 そんな林社長の夢は、「家族で土曜の朝にベーグルを食べる風景」。「普段は食パンでいいんです。休日の朝、食卓にベーグルが並び、『オニオンベーグルはパパ、ブルーベリーはママ、チョコは僕…』『今週の出来事を、みんなパパに聞かせてよ』『あのね、僕ね…』そんな会話が日常になるのが理想ですね。私はベーグルって家族の幸せの象徴のように感じているんです。だって、あんなに可愛らしいまんまるの食べ物、他にないじゃないですか」林社長が笑顔で語ってくれた。
 日本のベーグル市場を開拓し、常に新たな風を吹き込み続けてきた林社長の情熱が詰まったBAGEL& BAGELは、これからも業界をリードし続けるに違いない。

こだわりのフィリングが大人気! Pomme de terre
東京都杉並区西荻北4-8-2-101 Tel. 03-5382-2611
定休日: 毎週 火・水(臨時休業あり) 営業時間: 10:30~20:00  http://www.pomme-de-terre.net

オーナーの工藤氏。お客様と気兼ねなく会話を楽しむその明るい人柄にファンも多い
オーナーの工藤氏。お客様と気兼ねなく会話を楽しむその明るい人柄にファンも多い
個性豊かなベーグルたちが並ぶ。店内手書きのPOPも可愛らしい
個性豊かなベーグルたちが並ぶ。店内手書きのPOPも可愛らしい
 西荻窪の駅から徒歩10分、住宅地にある小さなベーグル専門店「Pomme de terre」。扉を開けると、ところ狭しと並べられた種類豊富なベーグルたちが出迎えてくれる。4人もお客様が入ればいっぱいになってしまうような店内に、30種類近くのベーグル、焼き菓子など、魅力的なアイテムが詰め込まれている。

● 独学だから出来た「パティシエのベーグル」
 「ベーグルの本場NYに行ったこともなければ、ベーカリーで修行したこともない。独学だからこそできる、私なりの日本版ベーグルかもしれないですね。」ベーグルについてそう語るのは、パティシエ出身のオーナー、工藤美幸氏。
 オープン当初はビストロだった「Pommede terre」。工藤氏が食事パンとともに少しだけ作っていたベーグルが話題になり、今では1日に300個ものベーグルを販売する大人気店となっている。

● たっぷりの手間と愛情を
 そんな工藤氏が作るベーグルは、まさに「パティシエのベーグル」。外はばりっと、中はもっちりふわふわのベーグルの中には、マロンクリームとフランボワーズ、ピスタチオとオレンジクリームなど、独創的な組み合わせのフィリングがたっぷり。ベーグルサンドの具材には手作りのエジプト豆のフラン、ブロッコリーとコンフィーなどひと手間もふた手間も加えられたものばかり。細部までこだわりぬかれたベーグルは、それひとつで一皿の料理を食べているように贅沢な気分にさせてくれる。「大変だとわかっていても一つ一つのベーグルに満足いくまで手間をかけてしまうのも、パティシエの性なのかもしれないですね」と工藤氏。
 2年前に閉めてしまったカフェの再開や、お客様の注文に合わせてその場で作るベーグルサンドなど、「挑戦したいことがいっぱいあるんです」と今後の目標を語る。
 工藤氏がたっぷりの手間と愛情を注ぎ込んで作り上げる独創的なベーグルたちは、これからも多くのお客様を虜にし続けることだろう。

ランチボックスはベーグルサンドに2種類のデリがついてボリューム満点。580円というお手ごろ価格も嬉しい
ランチボックスはベーグルサンドに2種類のデリがついてボリューム満点。580円というお手ごろ価格も嬉しい
左上から時計回りに、プレーン、味噌ナッツ、マロン&マロン&フランボワーズ、チョコ&チョコ。工藤氏のお勧めは、マロン&マロン&フランボワーズなど2種類のフィリングを巻き込んだベーグル
左上から時計回りに、プレーン、味噌ナッツ、マロン&マロン&フランボワーズ、チョコ&チョコ。工藤氏のお勧めは、マロン&マロン&フランボワーズなど2種類のフィリングを巻き込んだベーグル

3つの食感でファンづくり tecona bagle works
東京都渋谷区富ヶ谷1-51-12 代々木ハウスB102 Tel. 03-6416-8122
定休日: なし(年末・年始を除く) 営業時間: 11:00~18:30  http://tecona.jp

店長の小林氏。「スペシャルなときだけでなく、毎日買いに来てもらえるものを作りたい」とパティシエからベーグル店の店長に
店長の小林氏。「スペシャルなときだけでなく、毎日買いに来てもらえるものを作りたい」とパティシエからベーグル店の店長に
地下に広がる小さなベーグル専門店。1日に400個以上のベーグルがお客様の手に渡る。
地下に広がる小さなベーグル専門店。1日に400個以上のベーグルがお客様の手に渡る。
 代々木公園駅から歩いてすぐのビルの地下1階に広がる、可愛らしいベーグル店。それが「tecona bagelworks」である。全面ガラス張りで地下でもたっぷり光が入る明るい店内では、40種類以上の表情豊かなベーグルがお客様を待っている。

● 自分だけの「お気に入り」を見つけて欲しい
 「お客様にお勧めを尋ねられることはよくありますが、そんなときに私がお話するのは、それぞれのベーグルの特徴。3種類を食べ比べて、皆さんにお気に入りを見つけて欲しいんです」そう語るのは、「teconabagel work」店長の小林千絵氏。
 「tecona bagel works」のベーグルは、その食感で、「もち」「ふか」「むぎゅ」の3種類に分けられている。自家製酵母を使い、たっぷり手間をかけて作られた「もち」は名前の通りもちもちとした食感。イーストで仕上げられた「ふか」はパンに似た歯切れのよさと、「あずきかぼちゃ」や「アンチョビオリーブ」など次々登場するバラエティ豊かなフレーバーで、お客様を楽しませている。「むぎゅ」はしっかりと詰まった噛みごたえのある食感がくせになる。どれも魅力的で、それぞれにファンがいるのもうなずける。

● 「女の子の好きなもの」を形に
 そんな個性的な「tecona bagel works」のベーグルを生み出す小林氏のこだわりは、「女の子が好きなものを形にする」こと。「女の子には見た目も大事。かわいい商品だと、つい手に取ってしまいたくなるんです。だからベーグルの顔は毎朝しっかりチェックしています。お店のベーグルたちは「もち」「ふか」「むぎゅ」で顔が違うけれど、どれもかわいいでしょ」と笑う。
 今後の目標は少しずつベーグルの認知度を上げていくことだと言う小林氏。通販にも力を入れ、いつかベーグルを食べたことがない人がいくなるようにしたいと笑顔で語る。それぞれが個性的で魅力的な「tecona bagel works」のベーグルたち。これからも多くの人に飽きない、尽きないベーグルの魅力を伝え続けることだろう。

個性豊かなベーグルが並ぶ店内、全て手作りのPOPの中には「もち」「ふか」「むぎゅ」それぞれの特徴を紹介するものも
個性豊かなベーグルが並ぶ店内、全て手作りのPOPの中には「もち」「ふか」「むぎゅ」それぞれの特徴を紹介するものも
「tecona bagel works」の人気商品たち。左上から時計回りに「ふか」メープルペカンナッツ、「むぎゅ」ツナ、「もち」チョコオレンジ、「もち」ブルーベリー、「むぎゅ」抹茶大納言、「ふか」紅茶ラムレーズン(220円前後)
「tecona bagel works」の人気商品たち。左上から時計回りに「ふか」メープルペカンナッツ、「むぎゅ」ツナ、「もち」チョコオレンジ、「もち」ブルーベリー、「むぎゅ」抹茶大納言、「ふか」紅茶ラムレーズン(220円前後)
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