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今サービスエリアのパンが熱い!

今、サービスエリアのベーカリーが賑わいを見せているのをご存知だろうか?
あんぱん、メロンパン、サービスエリアだけの限定品…これら目当てに車を走らす生活者が増えているのだ。
今回は、今注目を浴びているサービスエリアのベーカリー、「ポンパドウル」「ドンク ミニワン」「ぽるとがる」に繁盛の秘訣を伺った。
ブームだけでは終わらない、サービスエリアのパンの秘密を紹介したい。
ポンパドウル Pasar三芳店 ここでしか買えない!大人気の“三芳酒種あんぱん”

三芳SA ポンパドウル
三芳SA ポンパドウル
大人気の三芳酒種あんぱん
大人気の三芳酒種あんぱん
お土産用のセット販売も行っている
お土産用のセット
販売も行っている
 「いらっしゃいませ!ただ今焼きあがりました!」元気の良い声に惹かれ、早朝からお客様で埋め尽くされる店内。埼玉県のPasar三芳PA(上り)にある“ポンパドウルPasar三芳店”は、PAにあるベーカリーでも人気店の1つ。明るく活気あるこの店の一番人気商品が、ここでしか買えない“三芳酒種あんぱん”である。PAという立地から、お土産としてのパンを求めるお客様が多いため、箱売りでの販売も行っている。週末には大行列のできるこの“三芳酒種あんぱん”は、一番人気の“あんバター”や“季節限定あんぱん”など常時6種類を品揃えしている。Pasar三芳でしか味わえない、この“ここでしか”という限定のオリジナル商品でお客様のハートをキャッチしているのだ。また材料にもこだわった風味豊かな味が口コミで広がり、人気あるポンパドウルの商品の1つとして好評を得ている。

● 「元気よく」をモットーに、美味しい・楽しいポンパドウル三芳店
店内には、常に販売員の元気な声が飛び交っている
店内には、常に販売員の元気な声が飛び交っている
 “一店舗一工房”のオールスクラッチでいつでも焼きたてのパンが並ぶ店内には、常に販売員の元気な声が飛び交っている。「お客様を飽きさせないものを、飽きさせない演出をしています」そう語るのは、三芳店販売課マネージャーの廣瀬伸一氏。また「月の始めには一部商品の入れ替えを行い、販売員は商品説明はもちろんのこと、出来立て、焼きたてをアピールすることを心掛けています」と語る。店内は決して広いわけではないが、狭く感じさせないため、お客様が歩きやすいように並べられた商品。そして光り溢れる明るい空間は、販売員の声と共にお客様に“あたたかい場”を提供しているのだ。「今後は今よりも販売力を高めていきたいですね。パンの魅力を100%以上にする接客を行っていきたい・・・お客様の笑顔に繋がるよう意識しています」こう語る廣瀬氏とスタッフ全員が常に向上心を持って店を作り上げている。

“一店舗一工房”のオールスクラッチでいつでも焼きたてのパンが並ぶ店内
“一店舗一工房”のオールスクラッチでいつでも焼きたてのパンが並ぶ店内
笑顔が素敵な三芳店販売課マネージャーの廣瀬伸一氏
笑顔が素敵な三芳店販売課
マネージャーの廣瀬伸一氏

● リピーターの多いPA
ドライバーも食べやすいカップに入った一口サイズのパン
ドライバーも食べやすいカップに入った一口サイズのパン
 PAというとドライブの際、仕事の際に立ち寄るだけ・・・というお客様がほとんどだが、Pasar三芳では、ポンパドウルの焼きたてパン、お土産パンを求めて何度も足を運ぶ“リピーター”が多い。美味しいパン、明るい接客、綺麗な店内のポンパドウルの魅力に惹かれ、また来たい!と感じるお客様が増えている。“お子様に人気です”という可愛いPOPや、人気商品の“No.1~No.7”までをお知らせするPOPなど、お客様目線の心遣いが行き届いている。「パンの魅力を出せるような配列とPOPは、常に意識しています。そして、それらに加えて焼きたてのパンを出すのが、一番の武器だと思っています」と廣瀬氏は語る。ドライバーも食べやすいカップに入った一口サイズのパンも、三芳店は豊富。1つ1つに目配り、気配り、心配りがなされているポンパドウルは、PAでもお客様の心をギュッと掴み、常に魅力あるベーカリーへと成長を続ける。“また来たい”そう思わせる魅力が、お客様をリピーターとさせる秘訣なのかもしれない。

■ポンパドウル Pasar三芳店
営業時間: 7:00~20:00
住所: 埼玉県入間郡三芳町大字上富2204 三芳PA(上り) Pasar三芳内  電話: 049-274-1331
ドンク 足柄店 足柄といえばドンクのメロンパン!と言ってもらえるように

● 10分の休憩時間で、気持ちのいい買い物を
足柄店は限定メニューの種類が豊富。大きなPOPで商品の魅力をアピール
足柄店は限定メニューの種類が豊富。大きなPOPで商品の魅力をアピール
 「コンセプトはクイック&スマイル。観光バスでいらっしゃるお客様は短い時間の中で商品を買ってくださるので、とにかく素早い対応を心がけています。その短い時間でもお客様に誠意を伝えたいから、接客は常に笑顔です」SAならではのコンセプトを語ってくれたのは、ドンク足柄店の店長、田中元文氏。
足柄SA内に店舗を構えるドンク足柄店では、地元産の「金太郎牛乳」を使用した生地にクリームがたっぷり詰まったメロンパンが大人気。その名も「『きんたろう牛乳』で作ったメロンパン」(¥300)は、平日でも100個、土日には300個以上が売れる。
そのほかにも、きんたろうのかわいい顔が描かれた「きん太くん」、ココア生地にチョコとクランベリーを練りこみ、富士山の形に焼き上げた「プチ富士山」など見た目にも魅力的な商品がずらりと並ぶ。お客様が思わず足を止めてしまうのも頷ける。

● SAならではの店作り
 田中氏がSA店だからこそ心がけているのは、「ぱっと見ただけでどんなパンかすぐわかること」だという。「SAはお客様の流れが早いので、わかりやすい商品作りを意識しています。商品作りだけでなく、アピールもわかりやすく。どんな商品かお客様にすぐわかってもらえるように大きなPOPをつけています。こんなに大きいPOPがあるのはドンクの中でも足柄店だけですよ」と笑う。
言葉通り、店舗の前には大きなPOPがずらり。ぱっと見て、どの商品にどんな特徴があるのかすぐわかる。SA内にあるという立地の特性を活かした店舗作りが実現されている。
「これからは、今まで以上に地産地消を心がけていきたいですね。静岡にはおいしいものがたくさんあるので、それを使った商品をもっとたくさんお客様に紹介していきたいと思います」と田中氏は今後の目標を笑顔で語ってくれた。
お客様の立場で、お客様が買い物をしやすい店作りを追求するドンク足柄店。その心遣いと地元の魅力が詰まった商品で、これからも多くのファンを生み出し続けるに違いない。

店長の田中氏。平日は2人のスタッフとともに3人でお店を切り盛りする
店長の田中氏。平日は2人のスタッフとともに3人でお店を切り盛りする


■ドンク足柄店
住所: 静岡県駿東群小山町桑木字南の原599 東名高速道路足柄サービスエリア(下り線)
電話: 0550-70-1717 FAX: 0550-70-1719
ぽるとがる 海老名店 SAベーカリーブームの火付け役

● 海老名といえばメロンパン、SAといえばメロンパン
 「海老名といえばメロンパン」そんなイメージを持っている人も多いのではないだろうか。海老名SAでメロンパンを販売する「ぽるとがる」は、まさにSAベーカリーブームの火付け役である。
「メロンパンを買うためにわざわざ海老名SAに来てくださるお客様もいます。SAが今までのような単なる経由地ではなく、目的地にもなるのだと感じています」こう語るのは、店長の村本浩史氏。
大人気のプレミアムメロンパンは1日3回(土日は4回)の限定発売
全国のSAの中で利用者数が最も多い海老名SA。そんなSAの中でも大人気商品であるぽるとがるのメロンパンの売れ行きは、まさに桁違い。通常のベーカリーと切り離したメロンパンのみを販売する小さなスペースで、平日でも2000個、土日には4500個を売り上げる。月の売り上げが3000万円をきることはないという。
有名商品であるからこそのお土産需要も見逃せない。並べたそばから次々と売れていくキティちゃんとコラボしたメロンパンキティバックセット(¥1280)の購入客は、ほぼ男性。
「奥様やお子様の喜ぶ顔を見たくて購入する方も多い。お土産になるものだから、品質管理は徹底しています」村本氏は語る。

● 飽きさせず、悩ませず
名物メロンパン(¥200)の他にも魅力的な商品が満載。それぞれビス生地が異なり、様々な食感を楽しめる
名物メロンパン(¥200)の他にも魅力的な商品が満載。それぞれビス生地が異なり、様々な食感を楽しめる
海老名SAのぽるとがるでは、現在8種類のパンを販売している。これは、お客様に選ぶ楽しさを感じてもらいつつ、悩ませない理想的な数なのだと村本氏は語る。
「少なすぎては飽きられてしまう。多すぎては限られた時間の中で買い物をしているお客様を迷わせてしまうことになる。今の品揃えが、お客様に楽しんで選んでいただきながらこの回転率を維持する理想的な数だと考えています」
キティちゃんとの記念写真が撮影できるスポットも
キティちゃんとの記念写真が撮影できるスポットも
実際に店舗を見ていると、お客様は実にいいテンポで商品を選び、購入していく。トングで商品を取るのではなく、全てひとつずつ袋詰めされているのもお客様を待たせない工夫のひとつ。さっとつかんですぐレジに向かうことができる手軽さが、メロンパンの販売個数をさらに伸ばしている。
魅力的なメロンパンと、お客様の購買意欲を高める仕掛けが満載のぽるとがる。これからもSAベーカリーを牽引し続けることだろう。


■ぽるとがる海老名店
住所: 神奈川県海老名市太谷南5-2-1 東名高速道路海老名サービスエリア(下り線) 電話: 046-231-4368
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