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東京スカイツリー内商業施設「東京ソラマチ」で人気のパンとスイーツ

「東京ソラマチ」の4階のフリースペース、「スカイアリーナ」から見た東京スカイツリー
「東京ソラマチ」の4階のフリースペース、「スカイアリーナ」から見た東京スカイツリー
2012年5月22日、開業72日目にして100万人を突破した東京スカイツリーの足元に、同時開業した「東京ソラマチ」。飲食、雑貨、ファッション関連など、312もの店舗が集まる都内最大級の巨大商業施設だ。

食に関しては、レストランやフードコートのほか、スカイツリーの観光客だけでなく地域住民の日常使いにも便利な店舗が充実している。同施設内2階の生鮮食品や和惣菜を扱う店舗が揃う「フードマルシェ」には、「ポンパドウル」と「ドミニク・サブロン」の2つのベーカリーが、互いに向かい合う位置に出店。また、ベーカリーのドンクがヴィエノワズリー専門店として展開する「ラ・クレーム」を出店した。

一方、土産に適した雑貨や食品を扱う店が立ち並ぶ1階のエントランスゾーンには、米粉パン専門店「和良」が出店。米粉のシフォンケーキが土産用に売れている。

今回は「ポンパドウル」「ドミニク・サブロン」「ラ・クレーム」「和良」の4店舗を取材。各店舗とも観光地立地なだけに、食べ歩きのしやすさや土産用を意識した商品が出揃っていた。
東京スカイツリーと同時開業した「東京ソラマチ」 「東京ソラマチ」の最寄り駅東京メトロ「押上駅」の改札を出ると、日清製粉グループのキャラクター「コニャラ」が出迎えてくれる
東京スカイツリーと同時開業した「東京ソラマチ」 「東京ソラマチ」の最寄り駅東京メトロ「押上駅」の改札を出ると、日清製粉グループのキャラクター「コニャラ」が出迎えてくれる
 
ポンパドウル
間口が広く見通しの良い店内
間口が広く見通しの良い店内
 東京ソラマチ内で唯一のスクラッチベーカリー。厨房で作る様子が見渡せるよう、ガラスを多用した店内となっている。また、間口を広くとっているので、ずらりと並んだ約160種類のパンが通路からもよく見える。
 午前10時の開店と同時に、坪井康浩店長が焼き上がり予定時刻をアナウンスした製品は、「東京スカイツリータウンバゲット」(1050円)。東京スカイツリーの高さにちなみ、約634ミリの長さに焼き上げた。レーズン、クランベリー、クルミ、オレンジを練りこんだソフトな生地を、網目状のバゲット生地で包んだ非常に手の込んだ製品。「毎日40本は作っているので成形のスピードもアップしてきました」(坪井店長)
坪井康浩店長
坪井康浩店長
 同商業施設のコンセプトのひとつに「下町エリアの賑わい」とあるように、7月の隅田川花火大会では同店もさらに活況となった。そのとき300個売れたのが「カップ de シリーズ」(各300円)。食べ歩きがしやすいように、紙製のカップに一口大の大きさの米粉ドーナツやプチウインナーを入れた製品だ。同シリーズは、同店のほか、高速道路のサービスエリアでも販売している。同店では、スカイツリーや下町散策を観光目的に来る人に人気で、好調な売れ行きだ。
 ポンパドウルの全国80店舗中でも珍しいのは、「焼きたてあんぱんコーナーの設置。通路に面した場所のガラス張りの専用厨房で、「634(MUSASHI)」と名付けたあんぱん、クリームパン、メロンパン、カレーパンなど約7種類を焼き上げる。価格はどれも150円。専用のボックスに収まるよう、セルクル型を使って焼き上げる。土産用に人気の品だ。
 平日は観光客だけでなく地元の人も増えてきたそうで、そのどちらにも人気があるのが「ジャンボレーズン」(1050円)。中はレーズンをたっぷり入れてふんわりとした食感にし、外はカリッと香ばしく焼き上げた。
 「全国からお客様がいらっしゃるので、『ほかはどこにあるんですか』と尋ねられることもあります。アンテナショップとしての役割も果たしているようです」(坪井店長)

1番人気は「ジャンボレーズン」(1050円)
1番人気は「ジャンボレーズン」
(1050円)
下町散策などの観光に便利な「カップ de シリーズ」
下町散策などの観光に便利な
「カップ de シリーズ」
「東京スカイツリータウンバゲット」(1050円)。記念撮影をする人もいるという
「東京スカイツリータウンバゲット」(1050円)。記念撮影をする人もいるという
全国のポンパドウルで初めての「焼きたてあんぱんコーナー」
通路から作る様子が見られる「焼きたてあんぱんコーナー」
スカイツリーのイラストが描かれた専用のボックスに入ったあんぱんは、土産用に人気
スカイツリーのイラストが描かれた専用のボックスに入ったあんぱんは、土産用に人気
ラ・クレーム
ずらりと並ぶヴィエノワズリー
ずらりと並ぶヴィエノワズリー
 ドンクが手掛けるヴィエノワズリー専門店で、現在全国唯一の店舗となる。ショーケースに並ぶのは、店名の通りクリームのおいしさにこだわったフルーツデニッシュなど。「生ケーキとヴィエノワズリーのいいところを集めた新感覚のスイーツとして開発」(同社担当者)されたこれらの商品はすべて要冷蔵となっている。
 中でも目を引くのは、クロワッサンにホイップクリームを絞り、マンゴーやイチゴをトッピングした「ラ・クレームソフト」(294円)。コーンに見立てたクロワッサンは通常の2倍ほどの大きさで、ボリュームのあるソフトクリームのような見た目だ。観光しながら食べられるよう、片手に持ちやすい形状となっている。
片手で持って食べられる「ラ・クレームソフト(マンゴー)
」(294円)
片手で持って食べられる
「ラ・クレームソフト(マンゴー) 」(294円)
 スティック状に焼き上げたデニッシュ「ラ・クレームスティック」(273円)も食べ歩きに便利。ミルクチョコ、ホワイトチョコ、ビターチョコの3種類があり、それぞれドライフルーツやナッツがトッピングされている。チョコレートは外側のコーティングだけでなく、中にもサンドされており、さくさくとした食感のデニッシュに、しっとりとしたチョコレートの食感がアクセントとなっている。
 詰め合わせが土産用に人気なのは「パンシュー」(231円)で、ショコラ味、プレーン味、抹茶味、イチゴ味の4種類揃う。そぼろをのせ、しっとりと焼き上げたパンに、クリームをたっぷりサンドした、見た目のかわいらしい商品だ。各クリームは、シャンティ(ホイップクリーム)とカスタードを合わせたものがもととなっている。

土産に人気な「パンシュー」(231円)
土産に人気な「パンシュー」(231円)
「ラ・クレームスティック」(273円)。写真はホワイトチョコ味
「ラ・クレームスティック」(273円)。
写真はホワイトチョコ味
ドミニク・サブロン
ポンパドウルと向かい合う位置に出店
ポンパドウルと向かい合う位置に出店
 昨年大阪に出店し、関西地方に初出店を果たしたパリの高級ブーランジェリー。今回、東京の新たな観光スポットへの出店で、国内はもとよりアジア全域への認知度向上を目指す。
 土産需要を見込み、他店舗よりラスクやバームクーヘンなどの焼き菓子のウエイトを大きくし、パンは約20種類を厳選した。パンで人気なのは同ブランド定番商品の「クロワッサン」(231円)と「バゲット」(357円)。また、土産に最適なバゲットとして「バゲット『ラ・トゥール』」(500円)を同店限定商品として販売。スカイツリーの塔に見立て、通常のバゲットよりロングサイズとなっている。「トゥール」とは、フランス語で塔を意味する。
土産に最適な詰め合わせセットはエコバックに入れて販売
土産に最適な詰め合わせセットはエコバックに入れて販売
スカイツリーが空高くそびえ立つ様子をイメージした「スピラル『ル・シエル』」(480円)
スカイツリーが空高くそびえ立つ様子をイメージした「スピラル『ル・シエル』」(480円)
 さらにスカイツリーが空高くそびえ立つ様子をイメージした「スピラル『ル・シエル』」(480円)を開発。クロワッサン生地を長いスティック状に成形して粉糖をまぶした商品だ。2つの限定商品は、スカイツリーのイラスト付きのオリジナル紙袋に入れて提供する。
 パン・ド・ミーを使用した軽い食感のソフトラスクと、バゲットを使用した歯ごたえのあるハードラスクの2パターンが楽しめるラスク「Love & Rusk」(各840円)は、メープル味と塩キャラメル味を販売。パッケージは、スカイツリーのイラスト付きだ。ラスクのパッケージは他の店舗でもオリジナルものがあり、大阪の店舗ではヒョウ柄のデザインだ。土産の定番商品として、各地域の特色を出している。

「Love & Rusk」(各840円)は、メープル味と塩キャラメル味を販売。パッケージはスカイツリーのイラスト付き 「Love & Rusk」(各840円)は、メープル味と塩キャラメル味を販売。パッケージはスカイツリーのイラスト付き
和良
下町の粋と着物のきらびやかさを表現した衣装をまとったスタッフ
下町の粋と着物のきらびやかさを表現した衣装をまとったスタッフ
 1階エントランスゾーンの玄関すぐの場所に出店した米粉パン専門店。都内中心に直営店は5店舗あり、同店はFC店の9店舗目。本社のある岡山県産の米粉を使用したパン約20種類と焼き菓子を揃える。製造は都内江東区の千田工房で行っている。
 下町の粋と着物のきらびやかさを表現した衣装をまとったスタッフが試食を勧めるのは「米粉100%シフォンケーキ」(各270円)。店内中央に配置された台の上に、プレーン、紅茶、マンゴーの3種類が並ぶ。1日多いときで600個売れる人気商品だ。直営店の「自由が丘工房 & Cafe」(東京・目黒区)でも人気の商品だ。
 同店限定商品は、グルテンを使わず米粉100%で作ったカステラで、3種類揃う。中でも目を引くのは「米粉美人かすてら」(2200円)。米の飼料を与えた鶏が産む、黄身の白い卵を使用した白いカステラだ。「桜かすてら」(1960円)は、トッピングの桜の塩漬けで桜茶を楽しめるというセンスのある品だ。

1番人気は「米粉100%シフォンケーキ(プレーン)」(270円)。写真は紅茶味
1番人気は「米粉100%
シフォンケーキ(プレーン)」(270円)。写真は紅茶味
「米粉美人かすてら」(2200円)。ハーフサイズは1100円
「米粉美人かすてら」(2200円)。
ハーフサイズは1100円
子どもに人気の「練乳フランス」(160円)
子どもに人気の
「練乳フランス」(160円)
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