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根強い人気を誇るパンケーキ。いまや朝食やランチ、おやつの定番メニューとして定着しつつあります。提供する店も増え、様々なスタイルのパンケーキが誕生しています。 その波に乗るかのように注目されつつあるのが、イギリス風パンケーキの「クランペット」とドイツ風パンケーキの「ダッチベイビー」です。 どちらもパンケーキの一種としてパンケーキファンの好奇心をくすぐり、さらに年配や男性など新たな層を取り込み、話題を集めています。 ![]() |
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根強い人気を誇るパンケーキ。いまや朝食やランチ、おやつの定番メニューとして定着しつつあります。提供する店も増え、様々なスタイルのパンケーキが誕生しています。 その波に乗るかのように注目されつつあるのが、イギリス風パンケーキの「クランペット」とドイツ風パンケーキの「ダッチベイビー」です。 どちらもパンケーキの一種としてパンケーキファンの好奇心をくすぐり、さらに年配や男性など新たな層を取り込み、話題を集めています。 ![]() |
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イギリス風パンケーキとも言われているクランペットは、イングリッシュマフィンなどと並ぶイギリスの朝食の定番メニューです。生地に牛乳をふんだんに使い、発酵させてから焼き上げるクランペットは、食感が非常にもちもちとしています。 ![]()
■ ベリーズ ティールーム
住所:東京都杉並区浜田山2-24-1-1F
電話:03-5930-9395 営業時間:午後12時~午後7時 ● フェイスブックで話題に
「フェイスブックでクランペットの写真をアップしたところ、クランペットを求めてご来店くださる若い女性が増えました。召し上がったお客様がクランペットの写真をアップしてくださり、その画像を見た方が来店してくださる、ということもあります」(和田さん) 本場イギリスでクランペットは、朝食として食べる家庭料理だそうです。そのため、ティールームなどで提供されることが少なく、イギリスに旅行したことがあるお客様が多い同店でも、クランペットは初めてという人が多いようです。 味を訊かれると和田さんは、「パンとパンケーキの中間のような感じです。水分量が多ので食感がもちもちしています」と説明しています。 「『イギリス風のパンケーキです』と言った方が、お客様にはイメージがつかみやすいみたいですね」(和田さん) ● イギリスの伝統料理として提供
「ヴィクトリア朝時代は、クランペットを串刺しにして暖炉の火にかざし、たっぷりのバターと蜂蜜で食べていました」などと書かれた解説欄の横には、その伝統メニューが味わえる「プレーンクランペット」(800円、紅茶付き)が記載されています。 レシピは、和田さんがイギリスの料理本を参考に完成させました。材料は小麦粉、牛乳、塩、砂糖、ドライイーストです。粉は薄力粉、水分は牛乳のみにすることによって、もちもちとした食感になります。作り方は、材料を合わせて1時間ほど発酵させて、タルトリングに流し込んで200℃で焼き上げます。 メニューは「プレーンクランペット」ほか、バニラアイス、バナナ、チョコレートシロップがのった「スイーツクランペット」(950円)や、サーモンとクリームチーズのパテとサラダののった「セイボリークランペット」(950円)など全部で4種類です。それぞれ紅茶がセットになっていて、スイーツ系にはミルクティー、食事系にはストレートティーを勧めています。 「クランペット自体の味がシンプルなので様々なトッピングが合いますが、なかでもサーモンなどイギリスでよく使われる食材を選んでいます。満足感があり腹持ちも良いので、今後はランチメニューとしても提供していきたいと思っています」(和田さん)
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■ ハロッズ・ザ・プランテーション ルームス
住所:東京都中央区銀座4-6-16銀座三越4階
電話:03-3561-5350 営業時間:午前10時半~午後8時 (L.O. 午後7時半) ● 食事として提供するためにオリジナルレシピを開発
「おやつというよりも、食事として満足できるボリュームと味にしたかったので、マッシュポテトを生地に練り込んでいます」(菊島さん) 1皿あたりのクランペットは1枚なので、「この量で足りるかどうか不安でしたが、実際食べてみたら食べ応えがあってちょうどいい量でした」と話すお客様もいるそうです。 また、材料の小麦粉は香りの良いフランスパン用粉を使っています。 「材料がシンプルなので、粉の香りが引き立ちます。焼き上がりは何も付けなくてもおいしいと思えるほど、粉やポテトの風味が良く仕上がります」(菊島さん) メニューは、「スモークサーモンクランペット」(1,260円)と「ローストビーフクランペット」(1,470円)の2種類で、食事系に特化しています。 トッピングはどちらのメニューもハーブを効かせており、小麦粉とポテト、そこへさらにハーブの香りが加わった風味豊かな味わいになっています。
● 夕食の利用はリピーターが多い
クランペットは昼時、スープとドリンクをセットにしたランチメニューとして提供しています。そのため、昼時の注文が多かったのですが、パンケーキがブームになっている近頃は、時間を問わず、10時半の開店直後からよく出るようになっています。 朝一番に来店する若い女性客などは、メニュー表を見るまでもなく、「クランペットを食べてみたかったんです」と言って、クランペットを注文することもあるそうです。一方、夕食としての利用も増えてきています。こちらは、ブームの影響というよりは、リピーターの存在が大きいようです。その多くは、年配客や女性の1人客です。 このように今では、年配客にも人気が出てきたクランペットですが、オープン当初は、クランペット自体の認知度が低く不安があったそうです。そこで、どんなものかイメージしやすいよう、「イギリス風のパンケーキで、日本食で言えば、おやきみたいなものです」などと、紹介していたそうです。 「認知度が少しずつ上がってきたので、ローストビーフなどイギリスの伝統的な料理だけでないトッピングメニューも増やしていこうかと思っています」(菊島さん) |
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ダッチベイビーは、アメリカでもじわじわと人気を集めているドイツ風パンケーキです。卵をたっぷり使った生地を鋳鉄(ちゅうてつ)製のフライパンで焼き上げるので、卵風味豊かなふわふわとした食感が特徴です。フライパンにのせたまま、熱々の状態で提供する店が多いようです。 ![]()
■ ROSIE'S CAFE ラゾーナ川崎店
住所:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1
LAZONA川崎プラザ4階 電話:044-874-8494 営業時間:午前10時~午後11時 ● 豊富なメニューと話題性で幅広い層に人気
オープンして1年が経った現在、子ども連れの若い女性や、3世代の家族など幅広い客層に支持されていますが、雑誌で「大人のパンケーキ案内」と題した特集に掲載された直後は、中年の男性客も目立ったそうです。 メニューは、クリームチーズ、レモン、メープルシロップを好みでかける「ROSIE'S オリジナル」(730円)などのスイーツ系が6種類と、4種のキノコ、ベーコン、自家製ドレッシング、リーフサラダがトッピングされた「マッシュルーム&ベーコンサラダ」(830円)などの食事系が5種類あり、スイーツ系と食事系をシェアして食べるのが人気だそうです。また、夜8時頃から11時に閉店するまでの時間帯は、2人で1皿をシェアし、ドリンクと一緒に夕食後のティータイム感覚で楽しむお客様が多いそうです。
<ダッチベイビーメニュー一覧>
● ストーリー性を持たせたオリジナルレシピを開発
チェック柄のテキスタイルや、木をふんだんに使ったインテリアの店内は、架空の人物、ロージーさんという女性が住む家をイメージしています。彼女が家に近所の人たちを招きふるまっていたのが、ダッチベイビーとシェイクだったというストーリーを立て、このストーリーを同店のテーマとしました。ダッチベイビーのレシピは、このストーリーをもとに同社のシェフが開発したオリジナルです。 材料は、オリジナルのミックス粉、牛乳、卵、グラニュー糖です。卵の割合が多く、焼き上がりはスフレのようにふわふわで、黄色みがかっています。 焼成はオーブンで5~6分ですが、焼成に使うダッチオーブンをよく熱しておく必要があるため、「混雑時は40分ほどお時間がかかります」と案内しています。 初めてダッチベイビーを食べるというお客様には、「パンケーキよりも薄くてもちっとしていて、周りはカリッと香ばしい食感です」と説明しています。実際食べたお客様からは、「想像していたのと違って、オムレツみたいにふわふわしていておいしい」と言われることもあるそうです。
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● 女性をとりこにする見た目のインパクトとわくわく感
アメリカ発のパンケーキブームが続くなか、ダッチベイビーが、そのアメリカで密かにブームとなっていたことに、トラベルカフェは着目しました。 日本国内の飲食店ではほとんど見かけることがなかったので、新鮮で目新しいメニューとして提供できると考えたのです。 さらに、目新しさだけでなく、フライパンにのったままの状態で食べるという楽しさやわくわく感なども提供できます。見た目にもインパクトがあることから、写真を撮ってフェイスブックに掲載するお客様も多いそうです。 また、通称としてダッチベイビーは、「ドイツ風パンケーキ」とも言われています。その語感は、ヨーロッパ好きの女性客に響き、旅好きのお客様が集まるトラベルカフェでは、ドイツ風パンケーキという名称だけでも、多くの女性客の好奇心を掻き立てているようです。 ● フレンチトーストやパフェなどを参考にしたトッピング
提供しているダッチベイビーのメニューは、甘い系と食事系合わせて5種類です。 <ダッチベイビーメニュー一覧>
フライパンにのって提供されるダッチベイビーは熱々の状態なので、アイスクリームなど、熱で溶けてしまうトッピングは、別皿で提供されます。食べる直前に熱々のダッチベイビーの上にのせれば、口の中で温度差が楽しめます。 阪急三番街店と小倉店の両店では、好評につき、今後旬のフルーツを使った季節限定メニューの展開も予定しているそうです。
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パンケーキの一種として知られるようになったクランペットとダッチベイビーですが、いろいろなパンケーキを試したいというパンケーキファンのみならず、新たな層へ需要を喚起しているようです。 |