人気の生パスタ専門店「スパ吉」「ミート屋」の姉妹店「ヒラタパスタ」は、毎日店内で製麺する生パスタを使用したパスタメニューを提供しています。野菜ソムリエ協会認定レストランとして、鎌倉から仕入れる新鮮野菜を使用した料理も豊富。名物のミートソースの他にも魅力が詰まったレストランです。
行列のできる人気店である同店は、店内の製麺機で作られる自家製麺リングイネを使ったパスタを提供しています。パスタにはデュラムセモリナ粉を100%使用。リングイネを選んだ理由を伺うと「オープンにあたってさまざまな麺を試しました。リングイネは麺の中心部分がすこし盛り上がっている分、モチモチとした食感が長持ちします。そこでリングイネを採用しました。」と店長・山田さん。
そんなお店の人気メニューは、阿佐ヶ谷にある姉妹店「ミート屋」の人気メニュー『阿佐ヶ谷「ミート屋」のミートソース』で同店でも味わうことができます。10回以上混ぜて、適量の粉チーズをかけ、タバスコを少し入れて食べるのがおいしい食べ方です。他のおすすめパスタを伺うと「イタリアの伝統的なレシピ通りに作った「ジェノヴェーゼ クラシコ」をぜひ味わって欲しいです。沖縄産の新鮮なバジルや青森産のにんにく、2種類のチーズを使用したシンプルながら最高の味が楽しめます。」と山田さん。口に入れた瞬間にバジルの香りがふわ~っと広がる贅沢な味わいで全体を混ぜながら食べると、さらにおいしく食べられます。
「ヒラタパスタ」の魅力はパスタだけではありません。1日おきに鎌倉「陽だまり農園」から仕入れる葉物野菜を中心に季節の野菜を使った一品料理がパスタとセットになっています。パスタ+野菜料理のセットで1000円という安さも人気の秘密。またパスタにも「鎌倉産わさび菜と釜揚げしらすのペペロンチーノ」や「揚げナスとベーコンとモッツァレラチーズのトマトソース」など野菜を取り入れたメニューも用意。季節によっていろいろな味を楽しめます。
「スパ吉やミート屋はサラリーマンなどの男性客が多く、食べてすぐ帰るといったファストフード感覚のお店です。そうした既存のお店で培ったノウハウも活かしつつ、もう少しゆったりとパスタを楽しんでもらえる空間を作りたいと思いオープンしたのが「ヒラタパスタ」です」(山田さん)。
カウンター席だけでなくテーブル席も備え、落ち着きのある雰囲気は女性1人でも気軽に入ることができます。
店長山田さんは「今後も生パスタのおいしさを届けながら、季節に合わせたメニュー展開を続けていきたい」と語ってくれました。
新小岩の街に溶け込むように佇む生パスタ専門店「FORK DANCE」。メニューはソースのベースとなる出汁から作られる濃厚デミグラスミートソースとイタリア産トマト使用のトマトミートソースに季節のソースが1品のみ。限られたメニュー数だからこそ実現する確かなおいしさが人気をよんでいます。
小麦からこだわった自家製パスタが絶品の人気生パスタ専門店。オーナーの富樫さんがこだわったのはコシとモチモチ感の共存です。その食感を実現したのは、育ちの良いデュラムセモリナ粉を磨き、中心部分のみを熱を加えないようにゆっくりと挽くという方法。コシとモチモチという2つの要素をもつ麺は、まさに理想のパスタといえるのではないでしょうか。
ソースのベースとなる出汁作りからこだわるミートソースは、2つのデミグラスソースをブレンドし、ブロック肉から切り出した大粒ミートをソテーして合わせた深みのある味わいが楽しめます。
他にもイタリア産トマトを使用し、甘みと酸味が楽しめる「トマトミートソース」も用意。「桜えびのソース」、「冷製夏野菜ソース」、「オマール海老のソース」など季節の食材を使用したパスタも常連さんに好評です。「1回目の来店ではデミグラスソース、2回目は季節のパスタ、3回目以降は気分に合わせて…というお客様が多いですね。」と富樫さん。
なぜミートソースにこだわったのかをお伺いすると「この店を始める前は、飲食店コンサルティングをしていました。その時に培った経験からメニュー数を絞った店舗にすることは決めていたのです。では何を提供するかを考えたとき、子どもの頃に食べた洋食屋さんのデミグラスソースの忘れられないおいしさを再現したいと思いました。」と富樫さん。現在も飲食店のコンサルティングを続け、サラリーマン時代にも飲食業の新規事業部で働いていた経験をもつ富樫さん。彼のもつ豊富な知識と経験が生んだミートソースは訪れる人を魅了し続けているようです。
またお店の作り方にもひと工夫。お客様から厨房が見えるよう席はカウンターのみ。お客様とスタッフとの会話も生まれやすく、街の人に愛される店作りができるそうです。食券という注文方法をとることで調理中にお金に触れることを避け、衛生面に配慮するなど店内にも富樫さんのこだわりが随所にみられます。
最後に今後の目標をお伺いすると「多店化していきたいです。できるだけたくさんの人にこの味を楽しんでもらえたらいいなと思っています。」と語ってくれました。
高円寺駅南口商店街を7分ほど歩くと到着するラザニア専門店「ラザニ屋」。7層に重ねられた生パスタとミートソースが織りなすハーモニーは食べる人を虜にする味です。店頭でのテイクアウト販売も行っており、遠方から買いに来る人も多いという人気ぶりです。
オーナーの江隅さんは「ヒラタパスタ」の初代店長でした。製麺技術を基礎から学んだ江隅さんは、生パスタを使ってパスタ以外で何か作れないか考え始めたそうです。以前高円寺にあったグラタン専門店に着想を得て、ラザニア専門店は他にないのではと思いラザニアの研究を始めたそうです。
生パスタはイタリアの製麺機を使用。「以前は製麺機をお店に置いて、自分で製麺していたのですが、より多くのお客様へラザニアを味わっていただきたく、今は同じ製麺機を使っている製麺業者に依頼しています。イタリアの製麺機のもつ強いプレス力が生むモチモチ感は絶品です」(江隅さん)。
ミートソースはクリームソースとの相性も考えて調理。「パスタと違って断面が広いラザニアは、少し濃い味付けにする必要があり、研究を重ね今の味に辿りつきました」(江隅さん)。
実際に「ラザニ屋のラザニア」を味わってみるとモチモチの生地とミートソース、クリームソースの絶妙なバランスがクセになるおいしさです。他にも北海道産の栗カボチャと鶏モモ粗挽き肉をたっぷり使用したトマトベースの「パンプニア」(980円※ミニサラダ付)や、パクチーを使用したジェノヴェーゼソースと海老、エリンギなどが入った「グリーンラザニア」(1100円)などが揃います。
同店ではラザニアのテイクアウト販売も人気です。「オープン前にテイクアウトで売っているお店のラザニアをいろいろ食べてみたのですが、どれも一回焼いた物をそのまま放置しているので本来のおいしさが失われてしまっていると感じていました。そこで当店ではテイクアウト販売は、ご自宅で温めてから食べてもらえるスタイルになっています」(江隅さん)。
一度火は通して食べられる状態にしつつも最後まで焼き上げず、電子レンジ対応の容器に入れて販売するという江隅さんのアイデア商品。お客様に自宅で気軽にラザニアを味わってもらいたいという気持ちが詰まっています。
今後の展望をお伺いすると「少し駅から離れたこの場所でも買いに来てくれるお客様がいらっしゃるので、いつかもっと人通りの多い場所、例えば原宿などに出店してみたいですね。また先の話になりますが、「ラザニ屋」をブランド化して駅ビルなどでテイクアウト販売をしたいという夢もあります。たくさんの人に食べてもらいたいですね。」と江隅さんは語ってくれました。
自家製生パスタの種類・ソース・具材を選べる「パスタクリエーション」が人気のイタリアンレストラン「Gaston&Gaspar」。厳選されたデュラムセモリナ粉を使用したパスタの種類も豊富で何度行っても違う味を楽しめます。
「パスタクリエーション」とは、パスタ・ソース・具材を選び自分好みのパスタを注文できるシステムのこと。店内で作られる自家製麺の種類は15種類以上。その中から日替わりで5~6種類がクリエーションパスタとして登場します。汁気の多いあっさりとしたソースに合うスパゲッティ1.25mmやハートの形をしたクオーレ、クリームソースに合うタリアテッレなど定番から珍しいパスタまで揃っています。パスタの量もS(100g)M(140g)L(200g※ディナーのみ+150円)と選ぶことが可能です。
この方法を取り入れた理由を広報・福地さんにお伺いしました。「当社の社長がポルトガルのリスボンを訪れた際に、このシステムを取り入れているお店に出会い「これは新しい!ぜひ日本でもこのシステムを取り入れたお店を出したい」と思ったことが出店のきっかけです。」
またパスタだけでなく「サラダクリエーション」(880円)もあり、女性のお客様に喜ばれています。
多くの組み合わせが考えられる「パスタクリエーション」。迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?そこで福地さんおすすめの組み合わせを教えていただきました。「パスタをレジネッテ、ソースはトマトクリームソース、具にアボカドとエビ、レンコンがおすすめです。特にレジネッテというパスタは、生パスタで提供しているお店が少ないのでぜひ味わってみて欲しいです。ドレスのレースのような形が特徴で、とても面白い食感が楽しめます」と福地さん。長いパスタよりもシェアしやすいので数人で分けて食べる際にもおすすめです。
またクリエーションパスタ以外のメニューにも「楽しさ」がちりばめられていました。それはとてもユニークなメニュー名!フレッシュトマト・エビの濃厚なエビ味噌クリームパスタは「エビィポッターとトマトの秘宝」(1260円)、ナポリタンは「昭和時代のおもひでぽろぽろ」(1280円)、にんにくたっぷりのトマトとなすのパスタは「お疲れバイバイ」(1280円)など思わずメニューを全部読みたくなる面白さです。手書きで丁寧に作られたメニューにも温もりを感じます。
「現在はGaston&Gasparとしては六本木店、亀有店、御茶ノ水ソラシティ店の3店舗ですが、これからも店舗数を増やして行きたいと思っています。」と今後の目標を語っていただきました。
※店舗情報及び商品価格は取材時点(2015年8月)のものです