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2006年2月11日、表参道同潤会アパート跡に『表参道ヒルズ』が登場した。長い間表参道のイメージとして存在し続けた同潤会アパートの跡地だけにどう再生するのか注目の的だった。この再生に挑んだのは建築家安藤忠雄氏である。安藤氏の思いを具現化した独創的な建物は地下3階、地上はケヤキ並木の高さに合わせて3階建て。真中が吹き抜けになり、スロープに沿って建物の中で街歩きができるようになっている。スロープは実際の坂と同じ角度に設計されており、表参道を散歩している感覚が味わえる。この「表参道ビル」にはファッションブテイックを中心に独創的な店舗が80店以上集結しているが、今回はその中でも人気の飲食店をいくつかご紹介したい。

六本木ヒルズ同様、ここ表参道ヒルズでも話題となっているのが和と洋のフュージョンとして新しい虎屋を提案する「トラヤカフェ」である。オシャレで落ちついたインテリアのカフェスペースでは餡を中心としたユニークなスイーツメニューが楽しめる。中でも4種類の焼き菓子が楽しめる「トラヤカフェプレート」は人気だ。こしあんと小倉あんにチョコレート使った焼き菓子「あずきとカカオのガトー」、しっとりと濃厚な味わいの「あずきとカカオのフォンダン」まろやかな味わいの「白あんのカステラ」、きな粉の味が香ばしい「きな粉と木の実の堅焼きケーキ」など、この店ならではのオリジナリティ溢れる焼き菓子に驚かされる。
さらにここでは抹茶のクッキーに餡ベーストを添え、ジャム感覚で餡ペーストをつけて楽しむという食べ方を提案している。餡を菓子に練りこんだ新感覚の焼き菓子を楽しめるユニークな店として行列が絶えない。
〔テイクアウトコーナー〕 〔トラヤカフェプレート〕 〔あずきとカカオのガトー〕

表参道ヒルズのエントランス脇の最高の立地に陣取っているのが「表参道茶寮」である。店舗正面入るとすぐに焼きたてのパンが並び、ここがベーカリーカフェであることがわかる。但しベーカリーカフェといってもこれまでのイメージとは異なる。焼きたてパンは表参道ダマンドなど数種類(テイクアウト250円~)。中でいただくとホイップクリームを添えて400円~となる。

表参道に面したカウンター席でけやき並木を眺めながらゆっくりとコーヒーをいただくもよし、奥のカフェスペースで絵画やアートを見ながらお茶をいただくもよし、いずれも大人のカフェというイメージだ。ここの魅力は10種類ものバリエーションを持つオリジナルウインナーコーヒーと焼きたてのダマンドである。ウインナーコーヒーは900円、ダマンドはホイップクリームを添えて400円~と高めだが、絶好のロケーションと本物のアートを楽しめるスペースとしては納得というところである。「表参道ダマンドプレーン」「チョコバナナ」「カスタード」など数種類のダマンドはテイクアウト専用の箱を用意、土産として持ち帰ることができる。いずれもサクッと軽い歯ざわりで素材の味が生きており、ケーキ感覚でいただける。いずれにしても最高の立地の本格的カフェの主役にダマンドを据えたところが着目すべき点だ。

〔表参道茶寮の入り口〕 〔店頭に焼きたての
ダマンドが並ぶ〕
〔3種のダマンド〕

ここは六本木ヒルズと同じ森ビルが開発しているが、六本木ヒルズ同様「ここしかないオンリーワン」にこだわっている。その最大の目玉がベルギーのアントワープにある世界最高峰のショコラティエ「DEL REY デルレイ」である。宝石のようなチョコレートはいずれもアントワープから空輸、本場の味をそのまま味わうことができる。この表参道初ということではカフェを併設、本場のデザートメニューとして味わえることである。 また数種類の焼き菓子も提案、チョコレート同様宝石のような高価なイメージで売られている。フランスのトップショコラティエとして君臨する「ジャンポールエヴァン」も出店している。日本ではアンデルセンと提携、伊勢丹に登場して大人気となっているが、ここ表参道ヒルズでも入り口すぐの絶好の立地にオシャレな店舗を提案している。室温が19度に管理された店内にはパリから空輸されるボンボンショコラをはじめ、宝石のようなショコラがズラリと並び、ファンを魅了している。またここではショコラだけでなく風味豊かなチョコレートを使った9種類のケーキとマカロンも販売、カリスマショコラティエの味を提案している。
〔アントワープデルレイの
店舗〕
〔デルレイの焼き菓子〕 〔ジャンポールエヴァンの
店頭〕

〔ジェラテリ アナチュラルビート〕

その他この表参道ヒルズにはオンリーワンのこだわった飲食店が結集している。中でも常に行列が絶えないのが、本格的なジェラートとエスプレッソが味わえる「ジェラテリアバールナチュラルビート」である。ガラス張りのキッチンで作られる素材こだわりのジェラートは大人気で、季節のフルーツはその場でカットして使うというこだわりよう。またフルーツソースやラムレーズンなども全て手づくりで、この店ならではの味を楽しめる。 スパイスメーカーがプロデュースした「ポワヴリエ」には数多くのスパイスが並び、訪れた人を魅了する。ここは"スパイスで食事を豊かに"というコンセプトのもと、カフェスペースではオリジナルメニューを味わえる。店内にはスパイスの専任ブレンダーも常駐しているというこの「ポワヴリエ」ではスパイスの新たな魅力を発見することができる


〔スパイスが並ぶポワヴリエ〕

スパイスメーカーがプロデュースした「ポワヴリエ」には数多くのスパイスが並び、訪れた人を魅了する。ここは"スパイスで食事を豊かに"というコンセプトのもと、カフェスペースではオリジナルメニューを味わえる。店内にはスパイスの専任ブレンダーも常駐しているというこの「ポワヴリエ」ではスパイスの新たな魅力を発見することができる




〔チャバッタサンド〕

地下3階にはカフェを併設した新生銀行とイタリアの電気メーカー「デロンギ」がコラボしたバンクカフェがある。ここではカフェの中にATMやウンターがあるというスタイルで、便利な空間となっている。ショーケースにはチャバッタサンドなど数種類のサンドイッチが並び、軽食も食べられるようになっており、次世代の銀行を提案しているといえる。


その他、ナポリピッツアとして人気のサルヴァトーレ・クオモ氏がここではトラットリア&ピッツェリア「ZAZZA」を出店している。また新しいラーメン店を提案する「ちゃぶ屋」は新感覚のラーメン店「ミスト」を出店、ラーメンのコース料理を提案している。

他にもこの表参道ヒルズには場所柄、ハイセンスで大人の客を魅了する飲食店が揃っており、いずれも新世代を提案する料理や空間を提案している。そこにいるだけで楽しめるこの表参道ヒルズにぜひ出かけてみてはいかがだろうか。


★表参道ヒルズ
東京都渋谷区神宮前 4‐12‐10 電話03-3497-0310
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