
「竹谷さんだから聞けるパン職人の理想と挑戦」。今回は、東京都江戸川区にある「boulangerie JOE」の間々田雄一さんにお話を伺いました。元プロボクサーという異色の経歴を持つシェフ。ボクサー時代に培った体力と根性、そして「あしたのジョー」好きという個性を活かしたお店づくりをしています。駅から離れた立地でありながら、客足は絶えることがありません。老若男女問わず多くの人に愛される訳を、間々田さんの経歴やこだわり、パンづくりへの想いを交えて語っていただきました。
- 竹谷
- 本日はお忙しいところ、お時間いただきありがとうございます。
- 間々田
- こちらこそありがとうございます。
- 竹谷
- プロボクサーを引退されて、パン職人へ転身されたと伺いました。
- 間々田
- ボクサーを24歳で引退。子どもの頃、ボクサーと同じくらいパン屋さんにも憧れていたことを思い出し『ホテルオークラ』に就職しました。5年間勤め、その後、町のパン屋さんで6年間修業しました。
- 竹谷
- やはり町のパン屋さんの経験もお持ちなんですね。ホテルのパンづくりの経験だけでは、なかなかこのようなお店づくりはできませんね。その修業時代にお世話になった方はいらっしゃいますか?
- 間々田
- 『ホテルオークラ』時代の先輩である、白金台『金麦』の伊藤隆一さんは、今でもお付き合いさせていただいていますし、修業時代からとてもお世話になってますね。
- 竹谷
- 他にはいらっしゃいますか?
- 間々田
- 私も入賞したバゲットコンクールで、最優秀賞を獲得された大阪『フルニエ』の坂田さんです。このコンクールで名刺交換させていただいたことをきっかけに、今でもお世話になっています。お店をオープンする前に坂田さんのお店で一ヶ月ほど修業をさせていただくこともできました。
- 竹谷
- 坂田さんとも交流があり、出会いにも恵まれているんですね!
- 間々田
- 「ジャパン プロフェッショナル ベーカーズカップ2015」で最優秀賞を受賞するまでに、コンテストには5回挑戦していますが、色々な人と出会う機会もいただけたので、忙しい中でもチャレンジしてよかったと思っています。



- 竹谷
- パン職人になって驚いたことはありましたか?
- 間々田
- 仕事を始めるまでは、のんびりした仕事だと思っていたので、実際にはこんなに時間に追われているんだと驚きました。
- 竹谷
- ボクサー時代の経験でこの仕事に活かせていることはありますか?
- 間々田
- やはり体力と根性ですね。
- 竹谷
- パン屋さんは本当に体力勝負の仕事ですからね。ところで、ボクサーにはなぜなろうと思ったんですか?
- 間々田
- 幼稚園の頃に『あしたのジョー』の再放送を見てボクシングが好きになり、その頃からボクサーになりたいと思っていました。このお店の名前も『あしたのジョー』からいただいたネーミングです。
- 竹谷
- 実は私も『あしたのジョー』は大好きで若い頃に全巻集めましたよ。
- 間々田
- アイテムの中にも「泪橋コロッケ」(土日限定販売)など『あしたのジョー』にちなんだネーミングの商品があります。ぜひ、食べていただきたいですね。


※店舗情報及び商品価格は取材時点(2016年4月)のものです。最新の店舗情報は、別途店舗のHP等でご確認ください。